英語の多動力

英語の多動力

ああ、面白かった!
一気に読んでしまった。
確かに英語が出来たら世界中の人とコミュニケーションが取れるし、ビジネスでもチャンスが巡ってくる。

どんなことでもそうだが、それに費やした時間により、そのことが上達する。いかに英語に触れたかが大事だ。1日だけ少し英語の勉強をしても、次に英語に触れる時間があくと、覚えたことも殆ど忘れていて、効率が悪いようだ。だから毎日英語に触れる頻度を増やす。
日本語を母語とする日本人なら、日本で看板に日本語と英語があれば無意識に英語の方をシャットアウトしているはずだ。次からは英語の方にも意識を向けてみよう。

わたしは、この本の最後に提案してあった、スマホの設定を英語に変えてみた。英語で面白く読めるコンテンツも紹介してあった。アプリも紹介してある。忘却曲線を考慮したアプリとのことで、使う人がギリギリ忘れそうで忘れないタイミングで再度テストを出してくれるという優れもの。
その人のレベルチェックもしてくれるそうだ。

また、わたしも気になっていたセブ島の短期留学についても書かれてあった。英語の勉強に成功したフィリピンの親切な方々が、英語の講師になりホスピタリティ溢れる対応で教えてくれるらしい。
一度、行ってみたい。

また、英語の勉強法については単語を詰め込むというのも一つの方法だという。単語が分かれば言いたいことも分かる。
そして、実際に英語を使って何がしたいのか。ある方は英語の会議に参加、一言も喋らなかった。すると分からなくて質問したり間違いだらけの英語でもきちんと自分の意見もしくはどこが分からないかを明らかにするのは良いが、一言も発言しないのは全く良く思われない。

ああ、いたんですか。
一言も発しないからいないと思ってました。

等、イヤミをバンバン言われてしまうそうだ。
また、著者のように、英語のコンテンツで世界中の情報を自分にインプットしまくると、少し先の未来が見えてくることもあるそうだ。
世界中の情報、とくに英語の情報は他の言語の情報を凌駕している。

中国語も13億人が話すということでインパクト大。

日本人が英語を学ぶ、英語を母語とする人が日本語を学ぶ

これはお互い最も遠い言語の関係にあるため習得に時間がかかるそうだ。それでも、厚切りジェイソンは日本のお笑いを見て日本語を学んだ。彼はITの社長、お笑い芸人、在日外国人というレアな存在だ。
このようにレアな存在を目指そう。

今は、まだ英語の重要性を真の意味で理解している人が少ない。日本では、特に。だからチャンスだ。急いで勉強しよう。

という文言が英語の勉強のモチベーションになりそうだ。


さっそく、lingvistというアプリをインストールしてみた。面白い。ゲーム感覚でハマる。そして一生懸命スマホに向かって発音してしまう。

英語の勉強、本でも参考書でもアプリでも、楽しく続ければ良い。飽きたら次、で良い。決めたコンテンツをずっと続ける義務はない。どんな形であれ続けることが大事だ。

https://asia.nikkei.com

https://hbsp.harvard.edu/home/

も勿論見てみた。lingvist がスマホの言語が英語だと英語の学習にならないので(アメリカ人等と認識され、フランス語、ドイツ語、スペイン語等しか選択できない。)
一旦英語の設定から日本語に戻すと、上記も変な日本語に訳されてる。https://hbsp.harvard.edu/home/
の方は本にもあるように有料だ。
からしばらくはわたしはlingvist で遊んでみようと思う。

→lingvist で3日遊んでみた結果
2日目までは、音声認識も出来たが、3日目からは有料になるのでキーボード入力に。自分の間違えた問題が繰り返し出てくるし100問解いたら褒められるし、でなんやかんや1日100問以上解いてハマっている。飽きるまではこのアプリに付き合おうと思う。

RULES 人生を変えるモノ選びのルール

人生を変えるモノ選びのルール: 思考と暮らしをシンプルに

自分が身に付けているもの、身の回りに置いているもの全てが、自分がこれだ、と思い選びとっているときめくものである
という作者の持論。どのモノをとっても、どうしてそれを持つのかストーリーを語れるそう。

確かに、自分が選びとった、ときめくものを自分の味方として側に置いておくのは精神衛生上良
いような気がする。

・自動的に自分の気分が上がるようなモノを生活に取り入れる

・自分を助けるため、元気づけるためのモノを置く

・ときめくものを周りに置き心の平穏を保つ


モノは自分を映す鏡

と思い、選びとる習慣をつけてみよう。
昨今流行りの断捨離、ミニマリズムとはまたひと味違い、無駄なものは省き必要なものは堂々と置いておくこと。

モノから伝わる情報を侮らない

人は人を最初は外見で判断するしかない。身に付けているモノから想像することは出来る。
例えば、結婚指輪。

他にはケースを付けず割れたままのスマホの画面を持つ人からは、その人はリスク管理が弱く先伸ばし体質であろう、と読み取れる。

一眼レフを首から下げていたら、カメラ好きなのだろうな、と思ってしまう。

このように自分を表現する手段としての持ち物を考え直してみるのも手だ。

語れるモノを持つ

著者はマザーハウスの四角いバッグを持つが、これはバングラデシュの工場で作られたものらしい。バングラデシュ人は勤勉かつ真面目なので国産品と変わらないクオリティーのモノを日本よりコストをおさえて作れる、ということだ。
また、著者の持つワイヤレス完全独立型イヤホンというものがあるとは、初めて知った。こだわりがあれば、それを見つけて話しかけてくる人もいるという。

形から入る
何をするにも、始める前にどんな道具やモノが必要か調べる。そして、その道具をそろえ、自分に馴染む姿を想像しモチベーションをあげる

→確かにわたしも、秋冬登山を始めるとき色々な道具を集めていたが、ロールプレイングゲームでアイテムを揃えていく感覚で楽しかったな。こだわりの山用アイテムなので、今も使うときはワクワクする。

著者は中学生の時、凛々しい立ち姿の竹刀に憧れ剣道部へ、そして高校では光輝くトランペットにひかれて吹奏楽部へ

→こう聞くと、羨ましくもある。わたしも吹奏楽部へ入ったがこの部へ入ったのも、サックスを選んだのも親に誘導された感じである。親が憧れのサックスを安くで買ったが吹きこなせず、数年ガラクタと化していた。そこへ吹奏楽部へ入ったわたしにサックスを押し付けることで、サックスを無駄にしないようにしたためだ。
自分で選んだ感覚がない親のお古の要らないサックスなので、今でも扱いは雑だ。
しかし合奏は大好きなのでサックスというツールを使い、長年続けている。

もし中学生に戻れたら入りたかった美術部に入るか、吹奏楽部だとしても、自分で選んでいたトロンボーンにするか。高校のときに戻れば、入りたかった山岳部に入るか。

しかし大学でも社会人でもサークルは吹奏楽を選んだのでよっぽど合奏が好きなようだ。サックス自体もお古ではなく、自分で買い直せばもしかしたら愛着がわくのかもしれない。


モノをモチベーションに

著者は超軽量シューズ、ワイヤレス高音質イヤホン、速乾性タオルなどを使いたいのでジムに通うのが楽しくなっている。
このようにモノのおかげでジムが続いているともいえるのだそう。


お洒落でお気に入りの服を買ったら自然と人に会う回数が増える
→確かに。服もそうだし化粧品を一式新品にしたらお化粧が楽しくなり出かけようという気分にもなった。


高いモノほどリスクを負って買う
妥協してモノを買わない。何故なら、妥協しても結局ほしいモノはほしいから。
→妥協して買うと心にモヤモヤが残るのは何かわかる。とりあえず、でモノは買わず、本当にほしいものを買う

売るときにほとんど値下がりしないもの
30万近いカメラを中古で買っても価値があるものなら2~3万マイナスで売れる。ということは実質2~3万で数年間最高スペックのカメラを使い続けられるということ。
フェラーリもそうで買ったときとほぼ同じ値段で売れたり、モデルによっては買ったときより売る値段の方が高くなることも。
利回りを意識すること。


ミニマリストもいきすぎると窮屈に
しかし、本当に必要なモノだったら捨てようかなどうしようかな、と迷わないはず。毎回悩むモノなら潔く捨てる
不必要なモノが溢れていると愛情を注ぐ対象が不明瞭に。意識が散漫になるため必要なモノだけ選ぶ工夫をする

CMや刺激に流されないこと
モノを買うときに考えること

・何のために、それを買うのか

・買ったあと、それをどうするのか

・他のモノと比べて何が優れているのか

・価格は高いのか安いのか

・今それを買う必要があるのか

・誰のためにそれを使うのか

・そもそも何故欲しいのか

今持っているモノに対しても、上記を考えること。
普段から自分には今何が必要で、何が必要でないかを考えること。

投資をするなら
「一日のためのモノ」ではなく「毎日のモノ」にお金を使う

下記の質問に答えてみたいと思う

・PCやスマホは満足のいくものか?
→PCは2008年のモノでウイルス除去ソフトもサポートがこの間切れた。動作も遅い。そろそろ買い換えるべき、と思っている。スマホは、満足している。そろそろ2年半経つので買い換えても良い。

・毎日胸を張って玄関を出られるスーツか?
→スーツではなくビジネスカジュアル。この間着古して生地が薄くなった深緑の冴えないトップス、毛玉だらけの濃紺のトップス、刷りきれたピンクのキャミソールは手放した。今クローゼットに入っている服は良いものか可もなく不可もないものだ。

・常に横にある鞄は愛せるモノか
→買った当時は気に入っていたが、使いすぎて、くたびれてきた。ボロい印象なので、そろそろ買い直し時期だ。

・履いている靴はどうか
→黒ヒール、グレーヒール、白ヒール。どれも10000円以上はしたが、毎日ヘビーローテーションで十分元はとれている。
黒ヒールのみ色落ちしてきて黒色がパンストの爪先に付着するのでそろそろ買い替えても良いかも


部屋、視覚のノイズを減らす
→今は学生みたいな部屋に住んでいるが飾りモノを減らして視覚ノイズを減らせば集中力も増すかもしれない

PCデスクトップとブラウザのタブ
どうして片付けないのかと著者は度々思うらしい。確かにデスクトップは片付けているが、ブラウザのタブはこれでもかという程開けていることがある。

トリガーとしてのモノ
著者が松浦弥太郎さんから影響を受けたイムネオールというアロマオイル、どんな香りか嗅ぎにいこうと思う

毎年買い換えるiPhone
著者はiPhoneを毎年買い替えているそうだ。iPhoneは定価で8万円~10万円。高いが前年のiPhoneを定価の7割で売るのでそこまでコストが高くないという。
それからiPhoneを必ず毎年買うと決めている人が多いのも驚かされる。まだ見ても触ってもない商品なのに、何人もの人が買うと決めているのはすごいこと。
そして、未来を見せてくれるツールでもある。日本のおサイフケータイが崩せなかった電子決済普及の壁がApple payで凄い勢いで崩していっている

Apple payについてはわたしも未来を見てみたかったので上陸するかしないかのときに本を入手、記事にもしている。

http://minako614i37milkyway.hatenadiary.jp/entry/2017/01/20/123333

しかし、実際に使ったことは無いので使ってみたい。


1ジャンル1アイテム
同じジャンルのものは1つしか持たないこと
何か買うときに、これは今自分が持っているモノより良いモノかと比較ができる
買い換えたら、一つ前のものは処分する。毎回王者決定戦を繰り返しているようなもの


モノ自体は魅力的だが今の自分の部屋や他の自分の持ち物と合わないときは
現状のモノが足を引っ張っている可能性もあるので自分が実現したい世界観はどんなだったか確認する。Pinterestが便利。このアプリはroomとかバッグの中身とか検索するだけで世界中から画像を集めてきてくれる。

ジョブズの逸話
iPhoneの試作時、試作機を水槽に放り込み中から気泡が出たので、まだ小さく出来るはずだと言ったらしい。

最新の技術を使いこなそう
電化製品はこうすると自分の勉強にもなる。

ほしいと思ったときが買い時。
ポケベルもガラケーウォークマンも、その時代だからこその価値があった。今持っていてもアンティーク。
今の時代、それがiPhoneなのかもしれない。

一日一つモノを捨てる
→これは今年に入って7割出来ていたが、最近実施していなかったので再開しようと思う。
このツールの真骨頂は捨てるものが無くなってきてから発揮される。ようやく何となく持っていたモノと向き合う時期が訪れる。

アメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国。電子決済が進んでいるのに日本ではまだ現金決済も多い。だから著者は日本で電子決済出来るところはそれで済ませるようにしているそうだ。


何もない日はなんでも出来る日
→予定がないと自分がつまらない人間のように思えてくるときがあったがそうではない。何でも出来る日、と思うことにする。

モノを売るために必要なのはモノそのものに込めららたストーリーとその語り手。大塚家具の前の社長の戦略に似ている。大事なのは買う人がその値段で納得するのかどうか。定価など本来は無い。

フランスのことわざ
遠くまで行こうとする人は、馬をいたわる

一生モノの美しさを手に入れた人が幸せになる

ニューヨーク・ミリオネアの教え 一生モノの美しさを手に入れた人が幸せになる

買って一気に読んでしまった本。
2回読んだら、2回目は心がモヤモヤしてしまった。
まずは、笑顔が大事という記述。会社のデスクに鏡を置いて自分が無表情になっていないか気にしなさいとのこと。↑イネス・リグロンの本にも書いてあったと思う。
そして、ほうれい線との戦い方と正しい笑顔をキープする割り箸を使った方法が書かれていた。

19時からはメイクは落とすこと
チークのいれ方を自分の顔の特徴を見て考えること横顔も美しくなるようマスカラを入れ立体美人を目指すこと
鏡を一日一時間は見つめること
似合わなくなった服は何故そうなったかを考えること
ゆったりエレガントな動きを意識すること
20歳より50歳の方がきれいな人がいること

自分の幸せは自分で決める
ワガママは、人を幸せにする

変化を覚悟する
夢を実現するには
五感を意識し第6感も鍛える
新しい下着を買う
人とお金は自立した女性に集まる
サバサバした女性になる
サバサバした女性とエセサバ女性の違い
自分を安売りしないとは
睡眠について
お金について
人生の道草について

などが書いてあった。著者は大学を卒業し大企業に入社し20代で結婚、出産。人から見て幸せと思える人生を選択してきたが、あるときニューヨークで暮らすことになり、そこで自分にとっての幸せとは何かと考え直す。そして起業する。

ニューヨークでは、その都市で暮らしたいと熱望する人も多い中、夫がニューヨーク赴任となり渋々ついてきてアメリカなんか大嫌いと引きこもる奥様もいたとのこと。
ニューヨークに暮らす
ということだけでも捉え方は千差万別だ。
また、著者はアメリカでベッドやインテリアについてよく友人と話していたそうだが、日本人の友達とこれらのことを話したことがあまりないと明かしていた。こだわりの違いだ。

最後の巻末の質問にわたしも答えてみたいと思う。
→→→

オフィスで時々笑顔のチェックをしてる?

NO

オフィスを出るとき化粧直しはした?

予定があるときはしてるが、それ以外はNO

人に会う前に髪の分け目は変えた?

NO

今日の服は、自分に似合っている?

NO

「疲れてる?」と人に聞かれなかった?

時々聞かれる

信号待ちで猫背になってなかった?

猫背かも

冷たいものばかり飲んでない?

冷たいものばかり飲んでる

シャンプー見直してみた?

毎日しようと提案する本と、毎日はしないでOKという本に度々出合うため、自分にとっての最適解を導き中

しぐさや動作はエレガント?

がさつだ

20歳の自分と今の自分、どっちが輝いてる?

本当の欲望は何?

世界一周プラスまだまだあります

ネガティブな口癖に支配されてない?

特定の人に特定のネガティブな話題を言ってしまう

コンプレックスを受け入れられた?

いや、受け入れられてないかも

私の幸せを感じられてる?

模索中。時々は実践

誰かを幸せにした?

最近はお土産を渡したり誕生日プレゼントを渡したりした。誘われた会に参加した。

変化を楽しめてる?

YES !

最近キスしてる?

NO

夜はちゃんと眠れてる?

夜更かししちゃう

新しい下着は買った?

NO

今日素敵なコミュニケーションはとれた?

YES !友達のニューヨーク旅行話を沢山聞けて楽しかった!

カワイイと言われて喜んでない?

喜んでる。そして誰かをカワイイと言うことも多い

エストはくびれてる?

YES

女性ホルモンを分泌した?

わからない

「年のせいで」と言い訳にした?

NO

あなたの美しいトゲってなに?

わからないが、意見は言う

後輩女性から憧れの存在と思われてる?

現在、後輩はいません

陰口や悪口を言わなかった?

NO

自分を安売りしてない?

時と場合による

通勤時間辛くない?

座れたら辛くない

スマホばかり見てない?

スマホばかり見てる

睡眠時間は足りてる?

不足気味

人の時間を無駄にしてない?

してないつもり。時間は大切

お金に好かれてる?

YES !楽しく使う

好きなことで稼いでる?

可もなく不可もなく
もっと好きなことで稼ぐのもいいかも

時にはリスク覚悟で勝負してる?

好奇心旺盛でプライベートでは色々チャレンジはするが、仕事分野で思いきったことはしてないから今後考える

周りは素敵な人で囲まれてる?

付き合う友達によって変わるのが面白い

リバース

リバース (講談社文庫)

Nのために
に引き続き、読んでみようと手に取った本。
『Nのために』は除いて、小説は最近あまり読まなかったので、新鮮な気持ちでページをめくった。

読み進めていくうちに
続きが気になって仕方がなくなった。リバースという題名の通り、10年前に遡り物語は進む。
コーヒーと蜂蜜と蕎麦。
これが物語のキーワードだった。

また、あとがきが面白かった。講談社から出た難題のお題を見て、作者が物語を組み立てたそうだ。
湊かなえ特有の、「イヤミス」=読後感がイヤなミステリーというのも当てはまるが、今回は男性読者が特にそう感じるそうだ。男性特有の嫉妬心、男性同士の比較の仕方などが書いてあるからだそうだ。

物語について。
あまりパッとしない地味な男が主人公。大学四年生のときに、主人公にとっては初めて出来たに等しい親友が車で事故死してしまう。

その事故は、同じゼミ仲間五人で行った旅行先信州での出来事で、宿泊先の別荘に先に四人が着き、あとの一人を、夜遅くに台風が近づく大雨の中、迎えに行くことになった。その一人はワガママで、どうしても誰かが迎えに来いと言う。そこで車を出すことになり、半ば押し付けあいながらも、運転免許を持つ主人公の親友が行くことになった。それまで先に着いた四人は大いに食べて、お酒も飲んだ後だったので、他の三人は彼が飲酒運転になることを知った上で、送り出す。

でもその途中、親友は車ごと崖から転落、車は炎上し事故死してしまう。炎上した親友の遺体が見つかった。
残された四人は責任を感じながら生きるが、10年後、四人それぞれに、人殺し というメッセージが届く。

主人公は、信州で親友を見送る際に、甘党の親友のために、親友が好きな蜂蜜をたっぷり淹れた主人公特製コーヒーを持たせる。主人公はコーヒーにかけては、このときの仲間の間でも、今現在の職場でも熱望されるほどの腕前の持ち主で主人公が淹れたコーヒーは絶品だと絶賛されるほど。だから親友にコーヒーを持たせた。
ゴメンな、こんなことしかできなくて。
と言って。

文面から、親友の最期に蜂蜜のコーヒーを持たせてやれてよかった。と誇りに思っているようにも伺えた。

最後の場面で真相が分かるまでは。

主人公たち、四人のゼミ仲間は、手紙やメッセージが届いたあとに、二人や三人で何度か集まり、最終的に四人で集まり相談しあう。あれは本当に事故死だったのか。
本当は殺人ではないのか。

事故死した主人公の親友に迎えに来てもらうはずだったワガママな仲間の一人は、主人公と同様、あとから事故現場に到着したので、事故現場に真っ先に到着した二人が飲酒運転を隠すために車を突き落としたのではないか、と疑いはじめた。

真相は意外なところにあったので成る程と思ってしまった。

中学3年間の英語

安河内哲也の7日間で「中学3年間の英語」復習講義スーパーCD付き

小学5年生から英語を習っていた。5年生の頃~中学3年までは、英語はとても面白い教科だと思っており、先生と簡単な英会話をするのも楽しかった。

しかし。

高校に入り、高校での英語の授業がつまらなくなり、どうにも楽しめなくなった。文法が難しすぎる。良かった成績はどんどん落ちる。それでもこの頃、何とか英検準2級には合格した。

大学入試では英語が必要だ。必要だから仕方なく勉強し、国際文化学科に入った。
やはり国際文化だからか、英語は必修で多目に単位が必要で、世界の文化を学びにきたのに、やっぱり国際化=英語
なのかなぁ
と漠然と思っていた。第二外国語に中国語を選び、それは断続的に続けている。

英会話自体は好きだし、大学生で初めて行く海外でも役に立つはずだ。国際文化学科での単位を取るためにインドやら中国やら二週間~一ヶ月だが文化と語学を勉強するために行った。インドで英語が必要なのは分かったが、中国でも中国語が出来なければ英語に切り替わるのが分かり、やっぱり必要だな、と学生の頃は思っていた。


社会人になり、英会話サークルに入ってみたが、入ってすぐ廃部になってしまった。その後、有志の英会話に入ってみたが、レベルが高すぎて私にはついていけなかった。その有志もリーダーが会社を退職したことで無くなった。

相変わらず、中国語は再開し、学び続け、香港、マカオ、台湾や中国でどこまで理解できたか試しには行くが、英語が必要な場面にも出くわす。去年中国でホームステイしたときに、25歳ぐらいの女子たちとカフェをした。わたしの中国語がままならないのを見て、彼女たちは英語に切り替えた。彼女らは、英語も上手だったが残念ながら、わたしは聞き取りで精一杯だった。

今年に入りモロッコへ行った。アラビア語とフランス語が公用語で、北はスペイン語も通じるとあったが、英語は必要ないと思っていた。
とんでもない。
露店商のおじさんは英語がペラペラだった。
一緒に行ったツアーの人たちも英語ぐらいしゃべれるわよね、とモロッコの人たちと英語で会話していた。

わたしは英語は元々好きだったはずだ。もう一度学習してみようと四年前にも思って本を買ってたことを思い出して、引っ張り出してきたのが本書。

小学生から習ってきたこととも被る、中学レベルの英語だったので懐かしく思いながら勉強できた。読みながら、そして勉強しながら、過去の英語の教室のことを思い出した。この本は全ての基礎が理路整然と記載されていて分かりやすい。本当に総復習になった。
2日で読みきれて、問題もやりきれたので達成感にも包まれた。次のレベルの本に進みたい。そして基本に立ち返るときに本書を活用しようと思う。

Nのために

Nのために (双葉文庫)

小説を読むのは久しぶりだ。この本は前に本屋で買おうとしたこともある。
しかし借りることが出来て、読むことにした。
湊かなえ の本を読むのは二冊目。

一冊目は「告白」。
強烈な読後感だったから、今回もきっとそうに違いない。しかし今回は少し違った。

登場人物たちは、それぞれの視点から一人称で事件や事件に至るまでの経緯を語っている。
そこから浮かび上がるのは、Nのためにそれぞれが奔走したこと。Nのためを思ってやったこと。

同じ事件を語るのに、それぞれの視点でこうも違うかと言うことと、一番はじめの証言は事実とは違うとあとから分かる。嘘をついている人がいることも。語らなかったこともある。
そして淡い恋愛小説のようでもある。

虐待を受けてきた人。夫からDVを受けている人。父から家を追い出され愛人に土下座し心が壊れかける人。色々いる。

読めば読むほど謎が深まる小説、つい読んでしまった。たまには小説もいいかもしれない。

脳が認める 外国語勉強法

脳が認める外国語勉強法

単なるHOW TO本かな、と思いきや。
とてもためになる本だった。
飽きずに最後まで読めたのにはびっくりした。

単語の覚え方、海馬で覚えたものを扁桃体へ通し
脳に定着させるのに一番良い方法をこの本で知れた。

反復練習が大事なのは分かるが、覚えたことは、忘れる直前にもう一度、覚え直すことが定着率がよく、それを月単位、年単位で何度も繰り返す。
忘れる直前、というのが重要だ。

そして、フラッシュカードも自分で作成する。
これにより、より外国語が自分のものになる。このカードには画像と音声データも付ける。国際音声記号も場合によってはつけるとよい。
ここで紹介されていたツールをわたしも使ってみたいと思う。例えばAnkiというアプリ。便利そうだ。

あと、覚えたい外国語に性別がある場合の覚え方=ニーモリック化もなるほどな、と思った。試しに母語に訳された単語をいくつか性別のみ、このやり方で覚えたら、数分で覚えられた。

英語を母語とする著者にとって、覚えやすい言語、覚えにくい言語とある。それがレベル分けされていて、一番難しいのはレベル4。日本語はそのレベル4に入り、更にレベル4の中でも極めて難しいとあった。
にもかかわらず、著者は2017年12月時点でドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、スペイン語ハンガリー語に加え、日本語もマスターした。

この本に沿って勉強していけば、いくつか言語をマスターできそうで面白そうだ。早速英語と中国語から試してみようかと思う。