働くことの哲学

勤務先で勧められた本。何冊もあるので2023年7月から一冊ずつ読みすすめてきたが、この『働くことの哲学』はこのブログに書いておきたいと思った。

最終ページに差し掛かる236ページからの言葉には考えさせられる。

内容

現代社会の人々は「仕事」に対して自己実現ややりがいなど、過度の期待をかけてはいないか?自分がどうありたいかを考えるときに仕事を当てにするのはよくない。かといって仕事に無関心もよくない。収入源といった側面は別として仕事が私達に寄与してくれるものは確実に減る。仕事に真の意義を見出だすのも大事だが、仕事はあくまで他のことの源泉のひとつだ。

仕事中毒者になり、かりに期待がかなえられたとしても、その分深い厄介ごとに巻き込まれて仕事より大切なあらゆることから目をそらせてしまわないか。

仕事にあまりに没入した結果、死の直前に人生を無駄に過ごしてきたとに気づく。

仕事に注力した結果多くの事柄を逃してしまった。なかでも重大なのが他人との近しい関係を築いてこなかったことだ。

 

私達が生きる上で必要とするのは決して仕事だけではない。仕事=人生ではない。

仕事が自分の人生のなかでどれほどの重みがあるのかを見積もる作業を決して怠ってはならない。