Apple Pay
- 作者: 鈴木淳也,日経FinTech
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: 単行本
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薄くて読みやすい本だが、読みこなすのに時間がかかってしまった。
IT用語と金融用語を調べながら読むと面白い。
また各国の交通ICカードの事情、各国の金額設定の違い、カード会社と小売りと携帯電話会社とIT企業のそれぞれの思惑と試行錯誤の様子が垣間見れる本だった。
インプットしたこと
・ApplePay とはプラスチックのカード(クレジットカードやSuica)の機能と同じものをスマホに入れ、それをかざせば、安全に決済や電車の乗り降り(Suicaと同じ機能)が使えるということ
おさいふケータイと同じようなもの
このサービスの先進性は、オンライン決済も出来るということ
・米国では、携帯電話3社とGoogleのGoogleウォレットがスマホ上でのおさいふケータイのようなものの主導権をめぐって、つばぜり合いを演じ、互いに共倒れになっていた。その頃にここぞとばかりにApplePay が出てきてタイミングが良かった。
・日本でApplePay が使える交通機関は現在JR東日本のSuicaのみだが、日本独自の規格で運営されており、これはAppleからしても非常に珍しいこと
・各国と日本でのApplePay の中身の違い
・ケニア等の国では銀行口座が開設できない人々がいて、その人たちの間で独自に展開するSMSの決済サービスがある(SMSの会社独自の口座を開設、ケニア等の国の地方都市に銀行は無いため、多くの利用者が、このSMSの口座や決済サービスを利用している)
・日本は実は色々先取りしていたということ(家電量販店のポイントカードを携帯電話に入れて使う、おさいふケータイとして携帯電話で決済が出来る、といった概念や、実際の運用が10年前くらいから既にあった)