パラレルワールド・ラブストーリー

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

東野圭吾さんの本をいくつか買ってみた。その内の一冊だ。パラドックス13がSFで面白かったので、パラレルワールドもSFで面白いに違いないと思っていたが、少し趣向が違うようだった。

大学院生の主人公は電車で、ある女性と幾度となく窓越しに見つめあう。JRと私鉄が交わりあい、その窓越しに必ず。いつしかその女性に思いを寄せる主人公。電車で通う最後の日、思いきって女性の乗る電車の車両に向かうが・・・。

ある日、長年の親友が恋人を紹介したいと言ってきた。親友は足が悪く、恋人が出来てもろくに付き合えたことがなかった。主人公は勿論喜んだ。
しかし、親友が自分の恋人として紹介した女性は、なんと、あの電車で何度も見つめあった女性だった。

主人公と親友は、TACという科学技術、脳科学などを研究するエリート新入社員になっていた。親友の恋人もなんと、その会社に入社することに。
そして、あろうことか親友と同じ研究室で働くことになった。
主人公はどんどん親友の恋人の女性に恋心を募らせ、行動に移していく。親友に悟られないように。

ある日、主人公が目覚めると、自分の彼女としてその女性が隣に寝ていた。主人公は何かがおかしいと思うが、それを打ち消す。
主人公の彼女として、その女性が存在している


あれ?親友の恋人だったのでは?と読者はモヤモヤしはじめるが、その真相が段々と解明されていく

というようなお話。

わたしは青春モノはあまり読まないので、物語として理解できても好きになれるキャラなどはいなかった。