138億年の大宇宙
別冊ニュートン。2018年版。宇の章と宙の章に分かれている。
宇の章
・地球の属する太陽系の惑星や主な衛星の紹介
・太陽系に最も近い恒星であるケンタウルスープロキシマ星(約4,22光年)
・太陽系の属する天の川銀河系とその成り立ち
・天の川銀河の中心部のバルジと呼ばれる部分とブラックホールについて
・天の川銀河の隣の銀河である、アンドロメダ銀河など他の銀河の様子
・銀河群や銀河団の外、何億光年も空いている空間ボイド
・太陽ぐらいの大きさの恒星の星の一生→赤色巨星になり徐々に周りの星を飲み込みガスを放出、最後は白色矮星になる
・太陽の8倍以上の恒星の星の一生→最後は超新星爆発を起こす
宙の章
・インフレーションからビックバン、素粒子が飛び交う世界から水素やヘリウムが出来、徐々に徐々に恒星を成す。このような恒星をファーストスターと呼び、それが一生を終えて超新星爆発を起こす。
このときに炭素などの原子が出来たので、わたしたちの体も、何十億年も前の星屑で出来ている。
素粒子や原子の世界から宇宙を解明する研究が続けられている。
電荷だけ違う見た目が同じの物質と反物質は同等の数出来たが、物質と反物質は出合って触れると相殺される。
反人間も原理としては作れる。反人間と人間が握手すると爆発してお互いに消える。
未だに解明されていないダークマター、暗黒物質の謎にせまる。おそらく、これらがないと今の物質に満ちた世界にはなっていない。
138億年前に放たれた光が138億年かけて地球へマイクロ波の電波として届いている
ニュートリノの検出で有名になった装置の後続機、スーパーカミオカンデで陽子がつぶれる様子を待ち、観測中。陽子は寿命がおそらく10の34乗年でいつになるか不明。
・・・興味深い話ばかりだった。この雑誌は村山斉さんの書いた『宇宙は何でできているのか』の新書を読んだあとに、最新の様子を知りたいと思い探したもの。
書店店頭で村山斉さんの名前で検索して最新として出てきた本がこの別冊ニュートンだった。
太陽系→銀河系・・と広がっていく様子の本は何冊か学生の頃に読んでいて興味があった。前に読んだ本と最新の本では明らかになっている部分が追加されており、もっと知りたいと思ってしまった。