キラキラ共和国
『ツバキ文具店』の続きの本。
ツバキ文具店で最後の方に出てきたQPちゃんのお父さん(ミツローさん)と結婚した主人公の鳩子。キラキラ共和国冒頭ではQPちゃんは小学生1年生になろうとしていた。
ミツローさんの描写を見るにつけ、ミツローさん素敵だと思うようになった。
優しくて良い人。夢に向かって情熱を傾ける人。
そんなミツローさんの四国の実家に挨拶に行くが、実家に行くとお墓参りをしに行くことになるが、そのお墓には、ミツローさんの前妻、美雪さんも眠る。
美雪さんはスーパーで通り魔に刺されて亡くなった。鳩子は美雪さんの犠牲の上に今の幸せがあると言って泣いてしまう。そこに、うるうるきた。美雪さんが事件に巻き込まれなければ鳩子はミツローさんと結婚していないし、最愛のQPちゃんの母にもなれていなかった。
もう1つ、うるうるきたシーン。
週末婚・別居婚だった鳩子とミツローさんがついに一緒に暮らすことになり、ミツローさんが鳩子に悪いから、と前妻・美雪さんの大切な日記を捨てようとしていて、そんな大切なものを捨てる気なのかと鳩子が怒ったシーン。ミツローさんが美雪さんを亡くしたやりきれない気持ちを鳩子に泣きながら思いきりぶちまけるところが、ミツローさんの心の叫び、本当のところ・本音が聞けた気がして心が動かされた。