BROOKLYN STREET STYLE    ブルックリン ストリートスタイル

ブルックリン・ストリート・スタイル ファッションにルールなんていらない

読むのに、とても苦労した本。ブルックリンのストリートファッションについての本だ。写真だけ見ている分には、着こなし方、遊び心の入れ方、自分自身の表現方法、デザインについて学びがあるので、面白い。
しかし、文章を読むのがとても苦痛だった。見開きの左にファッションを着こなしている人物の写真、右に文章が載っていることが多いが、左の人物について書いてあるとは限らない。
どこの誰の○○さんは、こういう着こなしで~・・
と文章のみ書いてあったり、○○さんの写真が一切無かったり。
色々混乱する部分があった。
左の写真の人物と、右の文章の人物が一致しているときは面白く読めた。

あと、著者がひいきしていると思われるジェニファー・マンキンスさんの写真は高い頻度で出てくる。
わたしはあまり好みでも嫌いでもないが、彼女は柄物オン柄物で柄物のバッグを持ち、それが妙にマッチしている。

では、わたしの気に入ったもの・興味を持ったものを下記に紹介する

・黒人と白人を両親に持つパリ育ちのミシェルの大柄ひまわり柄ワンピの着こなし。肌が独特できれい。黒人と白人のハーフの人を初めて見た。

・カジュアルでありながら、どこかクラシックな装いのリチャーズ。イサベルマランのバイカージャケットにフレームのジーンズ、ラグボーンのTシャツ、タビサシモンズのオクスフォードシューズで海辺の岩場を歩く。
カッコいいので真似してみたい。

・ブルックリンで最も美しくかっこいい肉屋ウィリアムズバーグのミートフックの制服。淡い青いジーンズ生地のワイシャツの上に白いエプロンで腰に金の鎖を巻いている。肉屋っていう感じなのにどこかオシャレ。


・オーロラ ジェイムズという人が付けているアフリカのマサイ族が作ったビーズのネックレス。すごく独特で、でもきれいに出来ている。ビーズで色々作るわたしにとって、興味がわいた記事のひとつ。

・ヒラリー ロバートソンの言葉が好き。
「旅はすべき。肘掛椅子に座って雑誌の旅のページをめくるだけでもいい。旅をすれば自分がどういう感性でアイテムを選んでいるのか全て分かるはずよ。」

・服で遊んでる、クリスチャンジョイ。白いざっくりしたしっかりした生地のワンピに胸からお腹まである赤い渦巻き、お腹から膝まである赤い渦巻きが描かれて印象的。

・クロマットの服を着るベッカ マッカーレン。骨組みのような白黒の下着に上から鳥かごのような骨組みは黒だけど、その間は透明なポンチョを着ている。

他にも手作り小物のお店をしている人、個性的なスニーカーばかり集めている人、様々な帽子をかぶりこなす人、男か女か写真では見分けがつかない人など、個性あふれる人が沢山出てきた。