くるみの木の日々用品

くるみの木の日々用品

くるみの木の日々用品

著者の石村由起子さんが、使って良かったもの、自身のお店「くるみの木」でも置いてあるものを厳選して紹介している品々80。

その中から、私が気になった品々を書いてみる。

最初のページからいい。石塚硝子の「デッセルシリーズつよいこグラス」130はぼってりしたフォルムにややゆるやかなくびれがあり、小さい子がギュッと持ちたくなるデザイン。おとなサイズもあるが確かにこの形ならギュッと持ちたくなる。

くるみの木の「ナンバリンググラス」は東日本大震災後、何が出来るか考え生まれたグラスで、このグラスの売上金を支援にするという。特徴はグラス一つ一つにシリアルナンバーがふってあり、くるみの木が存続する限り続けるそう。写真では1046~1050までのグラスが載せられていたが、現在のナンバーがどこまでいったのか気になる。

イッタラの「ティーマのボウル」は少し深めで口の広い鉢で大きさも深さも絶妙。著者は何もないところに器を一つだけ持っていくならこれ、と言っているが分かる気がする。カレーやパスタ、一品料理はもちろん、スープや汁物を入れる器としても使えそう。

丸商店の「吉野杉の料理箱」も用途多用な箱だなと思う。大は30000円、小は12000円するが一品料理盛り付けたら豪華だし、大きさが様々な中箱があるので、何品か入れてもいい。盛り付けが映える箱である。

くるみの木の「吉野檜のまな板」も使ってみたい。木が厚みを帯びており、どっしり構えて刃を受け止めてくれそうなまな板だ。この懐に包丁で飛び込んでみたい。

ラバーゼの「角バット」「角ざる」「網じゃくし」も便利に使えそう。熟練の職人さんによって作られている商品だ。

安藤雅信の「耐熱鍋パン」もいい。直火が出来る陶製フライパンは作るのも見るのもウキウキしそう。これで目玉焼きを焼いてみたいな。

赤木明登の「切溜」も素敵だ。
木目のうっすら見える拭き漆の正方形の箱。箱の中に一回り小さい箱、というように箱の中に箱が入る形で仕舞えるし、出して使うときは、
鍋の具材を入れてずらっと並べたらいい感じ。

釜定の「鉄瓶」もほしい。貧血知らずの著者はこれのおかげかも、と言っている。

小豆島ヤマロク醤油の「菊醤」「鶴醤」も気になるし味わってみたい。

やまくにの「パリパリ焙煎いりこ」も食べてみたい。

木下宝の「歯ブラシホルダー」
これはガラスで出来たコップをさかさみたいにした形状で、花の一輪挿しみたいに歯ブラシを穴に収めて収納する。

KENT の白馬毛の「歯ブラシ」も使ってみたい。

くるみの木の「さくらせっけん」も欲しい。本物の奈良の八重桜をびっくりするほどたっぷり使われて作られているというから香もとてもいいとのこと。

上記以外でも使いやすそう、もしくは品のある品々が紹介されていた。


この本で面白かったのは著者の石村さんが、木のヘラなど良いヘラに出合うためにキッチンの引き出しを色々なヘラだらけにしたというところ。ヘラばかりの光景に道具選びの審美眼を光らせている様子が窺える。

この方、おろしにもこだわり、木製で出来た、「鬼おろし」が良いらしい。
「これでなきゃダメ」「このザクザク感がいい」と思うそう。野菜のおろした感触の違いを深く見つめることが無かったので、次回機会があれば、おろしの違いにも目を向けてみたい。

あと、鳥部製作所のキッチンばさみは、分解でき、洗い残しが少ない状態に出来る。分解も楽だそう。分解できるハサミ初めて見た。

ysのアクリルたわしも気になる。働きぶりが良いらしい。そして触って心地も良いとのこと。

MISOKAの歯ブラシは使ったことがある。使い心地よし。

星屑の「取手付密封びん」も梅干しなど漬け込むときにいいな。

この本でアウトプットしたこと
奈良県のくるみの木の実店舗へ実際に足を運んだ。日当たりが非常に良かった。休日でお客さんが多く、お食事処・カフェは満席で入れそうになかった。
併設の雑貨店を見た。この本に書かれている商品の実物を見た。大きさがやはり写真では見ていたが、思ってたものと違った。何も買わなかったが良さそうな商品が沢山並んであった。
・くるみの木の「桐の裁縫箱」を実際にくるみの木のお店で手に取った。思ったよりはちいさかったので買わなかった。


この本で初めて知ったこと

・緑茶は熱湯で淹れては台無し。

・大和高原の大和茶はお茶が育つギリギリの環境

・くるみの木 秋篠の森ホテルをやっていて、そこに置いておく「リネンナイトシャツ」はその着心地の良さに買って帰る人も。