ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

読後感、ものすごく不思議な感覚になった。
雑貨店を通して、昭和の終わり頃の時代1980年代と、現代とで文通のやりとりをする物語。

色々な人が出てきて、それぞれの悩みによりそい、雑貨店の人(もしくは現代にいる1980年代から見ると未来の人達)が、それに回答していく

という物語。

わたしが忘れられないのは、1980年代に、一緒に夜逃げした親から、1人で逃げた中学生男子。1人でたくましく周りに正体がバレないよう生きていく様子と、その後。

バブリーな雰囲気漂う武藤という女社長の、学生時代の、悩みとその後社長になるまでのいきさつ。

ナミヤ雑貨店店主のおじいさんとその息子と孫の話。

父親が魚屋さんの、ミュージシャンのお話。

なんか色々絡み合って、ひとつのところにいきつく。それはもしかしたら、叶わぬ恋であった、壮大な恋愛の物語なのかもしれない。