日本人の知らない美しい日本の見つけ方

この本の中の「日本の風景」がとにかく美しい。
ニュージーランド出身の写真家が撮った日本の風景。出だしの言葉からして、面白そう。

「東京から50㎞以内に、ほとんど人が訪れたことのない、秘密の洞窟と滝がある」

行ってみたい。

インプットしたこと
・著者はニュージーランドクライストチャーチ出身。南半球だが、南極寄りなので、日本と同じようにハッキリした四季がある。
地震国でもある。
日本と違い、歴史は数百年ほど。人口は440万人。
著者の父は灯台守。転勤はあるが、灯台の周りに自分達一家のみもしくは1、2の家族だけ。町からは遠く離れ、学校も遠いので、ラジオの通信教育で育った。そのため、兄弟と自然が遊び相手だった。


・空の風景
そらにも色々ある。花と空
桜と空
夕焼けと海を交える空
夕日が真っ赤に染まった空
日食の空
積乱雲がもくもく立ち上る空

・水の風景
まるで誰かが鉛筆とインキで落書きしたような水跡の写真
田んぼと水
池や湖
済んだ水の中で泳ぐ鯉
蛙がつかる水溜まり
鴨の遊ぶ池

釣りをする川

・いなかの風景
日本を旅行する外国人は電車で行けるとこに行きがち。車で日本にしかない風景、「いなか」に連れていくと、日本にしかない風景のため、とても喜ばれる。

田んぼとお婆さん
青空の下、田んぼの中のトラクター
佇むお地蔵様

花火の風景
草むらで犬とお散歩
何かの模様に見える棚田、そこを走る自転車


ニュージーランドでは、カエルを見つけるとどんなに仲良しの友達でも取り合いの喧嘩になる。ニュージーランドではなかなか巡り会えない生き物だから。

見つけると嬉しい気持ちになる生き物
草むらの中の青虫
カマキリ
カエル(この本では著者がカエルを見るとときめくためか、カエルをとても可愛らしく写真におさめている)

二羽のふくろうがこっちを見つめている写真も可愛い
からすも何だかやさしい目をしている

・秘密の場所
危険をおかして冒険したところもあるため、著者は場所を聞かれても答えないと言っている場所の写真
丸穴の洞窟
うねってるけど、日が差し込み明るい洞窟
川をぐるりとトンネルのように囲んだ洞窟
何かの遺跡
グリーンエメラルドの滝と沢
百人一首に出てきそうな川
断崖絶壁の海

・都会の風景
場所と時間によって、空とビルが半分ずつ撮れるなど思いがけない風景に出合える

工場と夕日
工場の煙突から出る煙
何とかジャンクションとか名前がつきそうな高速道路が、入り交じる写真
大規模な駅の風景
車に雪が積もった写真


・嵐の写真
晴れていて青空の場所と暗く黒い雲が境目をつくる写真
夕暮れ時の不吉そうな鳥たちの影
荒れた海、荒波

嵐のあとの済んだ空
桜吹雪をあびる鳥居

・山の写真
湖のバックに映る山の姿
山並みの写真
山道の写真
山の中のふくろうが木からこちらを覗き見する写真
蛇の写真
古い木造の神社のような建物の写真
紅葉の写真

・海の写真
ニュージーランドは真夏の海でも最高水温18度。海から上がるといつもとても寒い思いをする

凪いでいる海
夕暮れどきの海
向こうに島が見える海
荒波
洞窟の中から見た海
海ガメと砂浜
ヤドカリ

感想
とにかく写真が綺麗で、この写真の場所に行きたいと思ってしまった。カラスもカエルもとてもチャーミングに見えるのはこの著者(写真家)だからなのかも、と感じる
日本にも素敵な風景が沢山あったのを再確認している感じだった。