乙嫁語り 1~10

乙嫁語り コミック 1-10巻セット

1巻と2巻は、東京から大阪に転勤するときに、送別品としてもらった。
主人公がわたしに似ているから、ということだった。
読んでみると、国際文化学科であり世界の国々に興味津々なわたしは、その漫画の内容と中央アジアコーカサス地方の文化が垣間見れてとても面白かった。
著者森薫さんの絵も凄く丁寧できれい。
猟のやり方、パンの焼き方、狩の仕方、漁の仕方、銛の突き方、結婚の制度、布支度の方法、父性制度、家畜との付き合い方、女性の仕事と男性の仕事、などこの地方ならでは、でおそらく少し次代が遡っている頃と思われる記載が楽しい。

3巻から先は自分で購入した。

主人公も巻ごとに変わる。何回か出てくる人もいる。わたしに似ていると言われた1巻の主人公は20歳のアミル。女性は10代でこの年での結婚は、この時代の中央アジアでは遅いとされる。
そんな中、結婚することになるが、お互いに結婚式が初対面になる。だから布を取り結婚相手の顔を見るまでは、物凄いお年寄りのおじいさんが出てくると思っていた。

しかし、アミルの結婚相手は8歳年下のカルルク12歳。
カルルクは何でも出来るが天然のアミルに惹かれていく。アミルは狩りが得意。
カルルクは男らしくしたいのに男の子感が抜けず修行を開始する。

この時代・この地方の親戚や親族の関係も分かる。

また、何巻だったか、サームとサーミという男の子たち兄弟が、おてんば中のおてんば双子女子と結婚するはめになる物語も面白い。

アミルの友達で、人間関係に対して不器用なパリヤさんも男性に対し不自然な態度が取れるかな。

イギリス人のスミスさんも謎多き青年。おそらく20代半ば~30代半ばだと思われるが医師を名乗りこの地域一帯を旅している。パリッとしたシャツを着ていて眼鏡をかけているが、イギリス人というより日本人ぽく見える。

色々な巻ごとの登場人物は関係があったり無かったり。主人公たちは同時進行的にそれぞれが物語を展開していく。

次巻も楽しみだ。