これからを稼ごう

これからを稼ごう: 仮想通貨と未来のお金の話

情報を持つ人が一番最強なポジションにいる

それは中学生ぐらいから薄ぼんやり分かっていた。当時無我夢中で読んでいたグインサーガという栗本薫の小説に、そういった要素が沢山ちりばめられていた。例えばこの小説の世界観は中世ヨーロッパ時代に似る部分があるが、今のような携帯等の通信技術は無い。
戦になったときに勝つのはどちらか。大概は一番はやく伝令を飛ばし、情報をいち早く手にいれた方か、奇策を思い付いた方だ。

現代における情報は何だろう。
新入社員だった頃は書店が一番の情報元で、取締役の人にお勧めの本を聞いたら、その本が数ヶ月後に大ヒットとなった。時間短縮の技術や視野を広げる方法など、本は何でも教えてくれた。一通りためし終わり2、3年後に会社がそれを推奨したりした。本の情報って早いな。

さて、これからを稼ごう

この本の内容も、お金について、これから起こりそうな事が書いてある。データの裏付けを自分で取ってないので何とも言えないが起こりそうな予感はする。

池上彰氏の経済と法律を学ぶ本
アップルペイの本
ブロックチェーンレボリューションの本

これらを読んだあと読んだから面白いのかもしれない。

お金のからくり
皆がお金だと思ってるからお金だ。
この一万円札を例えば世界のどこかの森の奥地に住む原住民に渡したところで価値と認識してくれるのか?

そして日本円は日本にいるから使う機会が多い。
というのは
実際に今年モロッコに行ったが、日本円は殆ど使えなかった。モロッコディルハムという通貨かユーロだった。
それに、日本円は日本国という信用があるからお金として保っていられる。

では日本国は絶対に潰れないと言い切れるか?
日本円じゃないにしても、自国の通貨は安全だと言い切れるのか?

そこから出だし
いつまで君は円建てで人生を考えているんだろう?

という文章に、繋がっていく。

自国の通貨という概念がなく、政府にコントロールされにくい仮想通貨の拡大の流れは今後も続くだろう。
仮想通貨は怪しい、リスキーというイメージもあるが、仮想通貨について起こった事件を日本円に例えてくれているところが分かりやすかった。
例→
銀行強盗に100万円盗まれたが、その100枚がどのナンバーからどのナンバーまでのお金か幸運にも銀行は把握出来ていた。銀行はすぐにどのナンバーのお金が盗まれたものか情報を各方面に知らせる。
さて、強盗が間抜けで他の銀行にそのまま預けようものなら御用だが、強盗がその内の一万円を盗んですぐに街角のたばこ屋のおばちゃんのお店で使ったら?
街角のおばちゃんを罪に問えますか?
とあった。

また、この本から新しく知ったのはダークサイトの存在。Googleなどの通常のインターネットからはアクセス出来ない別ルートの闇サイトのこと。検索エンジンにも引っ掛からない。
そこでこのお金はワケアリだから7掛で、となり数々の闇を通ったあとに何食わぬ顔でそのお金がまた外に出ていく。これをマネーロンダリングというらしい。


今はまだ、投機目的の人も多いが仮想通貨は今後新たなお金としてなくてはならないものになるだろう。お金は変わる、そしてなくなる
とこの本の著者ホリエモンはずっと前から言っている。