チロリアンテープBOOK

チロリアンテープBOOK

チロリアンテープBOOK

京都の書店で一目惚れして買った本。色々なチロリアンテープの写真が整然と並んで載っている本。見ているだけで楽しくなる。それに想像もわいてくる。

最初の数ページはチロリアンテープを持つ人々の記事。本を書く杉浦さやかさんだったり、手芸のプロの大橋利枝子さんだったり、イラストレーターの松尾ミユキさんだったり。お店をやっている添田有美さんや、大阪の雑貨店CHARKHAの久保さんなどの記事も。久保さんは、チロリアンテープの工場の見学に行ったことがあり、その工場でチロリアンテープを作ってもらっているそう。
工場ごと買いたいというその言葉が印象に残った。

ページはロロストックのコレクションから始まる。まずは1920年代から50年代。
約30種類のチロリアンテープが載る。

この中で私が個人的に欲しいと思ったのは山羊?が三人の子どもの乗った荷台をひいていて、その後ろを赤い帽子をかぶった女の子が追いかけるという図のチロリアンテープ。

あと、面白いと思ったのは青地に赤い鳥(アヒルかな)が三羽やや上を向き歩いているのを、対面式で白い嘴の長いアヒルが見ている柄。

それから、犬小屋と犬とエサの柄。



FABBRICAコレクションのチロリアンテープのページでは、欲しいと思ったのは、

赤と緑と白のみの色使いで、白い帽子とワンピースを着た女性がカウボーイ風帽子をかぶった男性と喋ってるような柄でハートが要所要所に配置されているチロリアンテープに、

チェス柄のチロリアンテープだ。


CHARKAチェコチロリアンテープの中では、シンプルな船の柄(帆は黄色、船は赤、波は水色)が良かった。

田舎風な顔立ちの、エプロンをしカゴバッグを持った女の子と男の子が手を繋いで大きいキノコと出くわしている柄も面白い。

CHARKAの 民族衣装のチロリアンテープの中では、特に欲しいものは無かったが花柄で作り込んでてすごい。


花々のチロリアンテープは10ページぐらいあった。でもそんなに欲しいのは無かった。でも花も色々あるんだな。かわいいものからシンプルものまで。色合いも風合いも様々だ。

てんとう虫とクローバーのチロリアンテープではてんとう虫でもこんなに色々な表現が出来るんだと驚いた。緑地に赤と白のてんとう虫が交互にあるものと、白地に赤いてんとう虫と緑のクローバーが交互にあるものが好き。リアルに描かれた斜めのてんとう虫柄も面白い。黄色地に赤いてんとう虫も、配色が楽しい。

きのこのチロリアンテープのページでは、バンビとてんとう虫と赤いきのこ柄というのがなかなか無い組み合わせだ。

果物のチロリアンテープのページでは、でかいパイナップルとみかん、バナナの柄の大きめチロリアンテープが良かった。リンゴが淵は赤なのに、中は青と白の格子模様で逆さのものと逆さでないものが交互に描かれたものも面白かった。


暮らしの中のチロリアンテープのページでは、黒地に白でパラソルとテーブルとチェアという柄、黒みに濃い水色で描かれたまるで陶器を表したかのようなポットやグラス、器柄が面白い。

音楽のチロリアンテープのページでは、五線譜ならぬ五線鳥が面白い。太鼓とラッパとト音記号に音符という柄も良い。

聖なる夜のチロリアンテープのページでは、トナカイや天使たち、ツリーにろうそくなどモチーフが満載だった。

趣味のチロリアンテープのページでは、ゴルフ柄(パッドとボールのみの柄、広いゴルフ場でゴルフしている人が描かれていている柄)やテニスでスマッシュしている柄、テニスのラケットとボール柄が欲しくなった。

建物のチロリアンテープのページでは、二種類の風車柄が、欲しくなった。

乗り物のチロリアンテープのページでは、カーレースのカー柄、ジープ柄、色とりどりの気球柄が珍しい。

マリンのチロリアンテープのページでは、マリン柄大好きなので全て欲しくなってしまった。船柄、錨柄、浮き輪柄。水兵さんの柄。ヨットの柄。操縦柄。錨も様々、船も様々。可愛い。立体的な灯台柄と船柄が特に欲しい。

それから、水玉模様のチロリアンテープのコーナー、幾何学模様のチロリアンテープのコーナーと続く。この中では欲しいと思うのは無かった。

お話の中のチロリアンテープでは、家と狼と赤ずきんちゃんの柄、兵隊さんたちの柄、ウサギとカメの話の柄、動物たちとオジサンの柄が面白い。

子どものチロリアンテープでは欲しいのはなく、
ダンスのチロリアンテープでは、大きめで華やかな柄で、男の子と女の子がダンスしている柄が欲しくなった。

人物のチロリアンテープもほぼ欲しいと思う。人物が一昔前のドットで描かれたゲームから出てきたような感じで、かわいい。馬車に乗ってる男女、大きい家の前でキスをしている男女、牛を数匹笛を吹きながら連れている青年などの柄があり、面白い。色合いも様々だ。
特に本の三分の一以上も占めてる大きい男の子と女の子が描かれたチロリアンテープが欲しい。


鳥のチロリアンテープでは、家の前で郵便やさん気取りの鳥がいる柄が面白い。他には、アヒルやフクロウの柄、リアルニワトリ柄のものなんかもあった。

猫や犬柄のチロリアンテープのページもあったが、ここでは特に欲しいのは無かった。

羊のチロリアンテープのページでは、羊が二匹と擬人化した可愛い太陽の柄のものが珍しい。

うさぎのチロリアンテープや色々な動物のチロリアンテープのページでもユニークではあるが特に欲しいのは無かった。(数ページ及んでいるのに)

世界の国からこんにちは、というコーナーのチロリアンテープのページでは、
犬ぞりに乗った男の子と女の子、エスキモー、イヌイットを思わせる柄、鎌倉と太陽の柄、UFOの柄、アメリカ国旗柄、お坊さんらしき人の柄などが面白い。

ユニークなチロリアンテープのページでは、サーカスの柄、ネズミとスケートの柄、ミッキーマウスとミニーの失敗したような柄、大根や玉ねぎを擬人化した柄、魔神柄が面白いと思った。

最後に、ここに載るチロリアンテープ、全て買えるわけではないが、チロリアンテープが買えるお店とその地図が載っている。全部で七店舗載っているが、全て立ち寄ってみたかったが、閉店した店舗もあるようだ。(神戸のRollo Stockは行ったことがある)

記載の七店舗
・FABBRICA (東京 代官山と恵比寿の間)
・Merceria Pulcina(東京 代官山)
・le petit marche (名古屋)→2010年、閉店。
・CHARKHA(大阪市西区)
FUTURA(大阪市北区)
・nitte(兵庫県西宮市)
・Rollo Stock (神戸市)