低気圧女子の処方せん
- 作者: 小越久美,小林弘幸
- 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
- 発売日: 2017/08/31
- メディア: 単行本
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この本に出てくる 絵の女の子の設定が分かりませんね。チラチラ母親が世話してたりするから、主婦ではなさそう。PCで明日のプレゼンが、とか雨の日は会社休みにしてくれないかな、とか言ってるから、学生でもなさそう。20代のOLかな?
さて、お天気と気圧と体調の関係がお天気図を使って説明されている本。天気図が堅苦しくなく(むしろこの女の子のキャラのせいでゆるっと)書かれてあり、その天気図の場合に体にどんな変化がありどんな不調が起きやすいか、ということが記載されている。
天気図が面白くて買ったが、季節の変わり目のときに起きる自律神経の変化についても初めて知り面白かった。秋冬は交感神経が強く働き、春夏は複交感神経が強く働くとはじめて知った。なのでその切り替わりのとき、低気圧女子は不調を感じやすいそう。
自律神経の総合力診断があり、わたしは総合力バッチリタイプだった。良かった。
低気圧女子の不調は元は偏西風にある。低気圧や高気圧は偏西風にのり、西から東へやってくる。偏西風帯のある春・秋は周期的に天気が変わりやすいため過ごしにくい。
山登りや飛行機にのり高いところに行くと気圧が低くなり、お菓子の袋はパンパンになる。低気圧のとき、私たちの体でも同じことが起きる。
低気圧は一年に100個やってくる。
天気図
・春一番→気温の急激な変化に注意
・爆弾低気圧→中心気圧が24ヘクトパスカルも下がる→体にかかる圧力がかなり変化する
・菜種梅雨→お花見の予定が立てられないといわれる急に冷え込んだりしとしと雨がふったりする
・梅雨→季節の変わり目は天気が不安定だが特に不安定なのが一ヶ月半も続く、梅雨。アジアの広い範囲で、人は皆この梅雨を過ごす
・梅雨前線→西日本は蒸し暑く大雨、東日本はシトシトからザーザー降る雨へ
・梅雨明け→梅雨明けパターンは三種類ある。
前線北上パターン、前線消滅パターン、梅雨明けなしのパターン。この梅雨の明け方で夏の過ごし方が分かる。
・ゲリラ豪雨→天気予報が晴れマークでも、雷注意報が出ていたり「大気の状態が不安定」とあればゲリラ豪雨になる可能性が高い。
・秋雨前線→梅雨の天気図とほぼ一緒だが、さほど雨量は多くない。台風と重なると大雨に。
・台風→気圧変化はジェットコースター並み。気圧変化が激しく「痛み系」の不調感じる人が多い。
・放射冷却
日中と朝晩の気温差が15度以上になることも。そんな日は喘息発作が起きやすい
・二つ玉低気圧
日本の南北をはさむように二つの低気圧が通過。
低気圧と冷えで頭痛や肩こり、古傷の痛みが発生しやすい。
・冬将軍
シベリアから押し寄せる強い寒波のこと。日本海側は大雪、太平洋側は空気が乾燥する。インフルエンザに注意。
・南岸低気圧
寒さがゆるんだあとにやってくるのが多い。気温差、気圧差共に、大きい
・寒冷渦
偏西風の蛇行により切り離された強い寒波を持つ低気圧のこと。動きがおそい。
・フェーン現象
山を越えた風が熱風となり風下側へ。風下で気温が上昇。
・玄関前線
玄関や、扉の内側と外側で温度差がある。うだるような暑さの道を歩いてから、キンキンにクーラーで冷えた事務所に帰ると体の自律神経についていけない。
・移動や高層階に住む低気圧女子もいる。