おい、マジか。
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/09/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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池上彰氏の本は小学生のときから読んでいた。その頃は週刊こどもニュースという書籍で、警察官の組織構造やお相撲さんの階級のちがい、エボラ出血熱とは、とか自衛隊の階級とか、色々なことを体系的に知れた。
社会人である今、池上氏の本は私は「最新」であることを重視して購入する。ニュース、情勢は刻々と変化するので、最新がいいと思ってしまう。
でもまぁ読むときは一ヶ月前とか二ヶ月前とかの過去になってしまうか、どうして今のような情勢になっているのか知るのには良い。
この本で分かりやすかったのは北朝鮮の成り立ちと金総書記の男のコンプレックスはどこから来たのかということ。あと池上氏はトランプ大統領が嫌いなのかな、と思ったこと、第二パナマ運河の開通と、それまでのパナマ運河や、パナマ文書のことなど。それから怪しい節税や脱税、香港の今、大陸からの圧力を受けているのではということなど。
あとは池上氏と色々な方々の対談もあった。小池氏とも対談していた。小池氏がアラブやイスラムと関わりがあったことを初めて知った。
アメリカの人気キャスターのケリー氏のことや、
読売新聞の記者のこと、それから守秘義務に違反しないかという質問に対する批判など成る程なと思ってしまった。
フィリピンのドゥテルテ大統領やトルコのエルドアン大統領、キューバのカストロ議長の話、サウジアラビアのサルマン国王の話なども面白かった。EUから脱退を、決めたイギリスの話も。
シェール革命による各国の思惑も。
またもんじゅがトイレのないマンションと言われる由縁なども。
「今」の世界情勢、「今」の日本を知るのに、好奇心を掻き立てられた。また、池上氏は人をからかうのが好きなのかもしれないな、と感じた本でもあった。