英国のテーブルウェア
- 作者: Cha Tea紅茶教室
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/05/21
- メディア: 単行本
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イギリスの色々なアンティークカップ、カトラリーなどが知れる本。
筆者は東京の日暮里に住むが、イギリス人も驚くほどの英国らしさを徹底した家に住む。それもそのはず英国の輸入住宅であり、英国専門の設計士にお願いした家であり、大部分の建材が英国からの輸入で出来ている。食器も家具も全て英国風。
筆者はそこで、紅茶の教室を開いている。
本はまず、英国の色々なアンティークカップを紹介していくところから始まる。
バラ柄のカップに、シノワズリのカップ、それに持ち手のないティー・ボウルに、つぼみ柄のカップもある。フラワーハンドルのカップがあるかと思いきやバタフライハンドルのカップなんてのも。
とにかく色々なカップがあることが知れて、写真も豊富。私の好みはヴィクトリアン・カップといってカップの内側の装飾が豊かなもの。このカップに紅茶を注ぐと黄金のように紅茶がキラキラ輝くから。
アンティーク購入時の注意点なんてのもこの本が教えてくれた。カップを選ぶときはカップ指でを弾いて澄んだきれいな音がするかどうか、また、カップの縁を指先で一周するとよいということが分かった。
髭置きが付いたタイプのムスタッシュカップの存在は初めて知ったしフォーチュンカップといって占いにも使われていたカップ(中にはカップにホロスコープが描いてあるものや、占いのやり方の説明書が入ったものも)のことも初めて知った。
ティーポットやピッチャー、ティーケトルや、キャディボックス、ビスケットウォーマーなどの歴史も説明されていた。
カフェでたまに見かける三段のタワー型のケーキ乗せ、スリーティアーズって名前だったんだな。
あとカントンアビーのドラマの紹介やイギリスの本やイギリスの映画などが出てくるけどイギリス文化について垣間見れて面白い。例えば嫁入り前の娘はベッドルームで朝食を食べてはいけない、など。
シュガーは貴重品だったんだ。だからシュガーのための道具というのもあった。
トーストラックもバターディッシュもどこか可愛らしいしエッグスタンドや干し葡萄専用ばさみのグレープシザー、トースティングフォークは英国らしいと思ってしまった。
インプットしたこと
・英国銀器の基本
不正しないように製造責任を負わせるメーカーマークが徹底され色々なマークが作られた。このマークの時代の変遷について
・大流行のミックスマッチについて
本来はソーサーとカップはセットになっているが、長い年月の内、どちらか欠けている場合も多くある。そこで別々の組み合わせだったソーサーとカップをミックスでマッチさせる
アウトプットしたいこと
・いつか、ヴィクトリア&アルバートミュージアムに行く