すてきな地球の果て
- 作者: 田邊優貴子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2013/08/05
- メディア: 単行本
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↑という記事を書こうとアップしている途中で充電が切れたため、只今充電回復中。
充電回復してきたので記述を再開。
著者は、春と秋は東京、冬は南極、夏は北極という生活を送っている。もともと学生の頃からバックパッカーとして世界中を旅し、京都の大学で学生生活を送るのに悶々とした気持ちを抱えながらも、京都から実家の青森まで自転車で15日かけて帰ってみたり
「自分の衝動を抑え込まない」
と決めてみた。
そして8ヶ月かけてアルバイトでお金を貯めて、アラスカへ。村に滞在できることとなる。著者はなかなかアクティブでカヤックで湖を渡ったりもしていた。アラスカの紅葉はあっという間、ということをこの本で知った。
それから、東京の大学へ移り大学院生の生活が始まる。その頃に研究者として局地の調査隊になれることが決まる(いったんダメになるがその後OKになる)
そして晴れて、南極や北極を調査する任務を与えられる。
観測艦しらせ
名前は聞いたことがあった。著者はオーストラリア・フリーマントルからこれに乗って出港、あたりは何もない大海。南極海の暴風圏の凄まじさを船の上で体験する
南極は見渡す限り青と白の世界
果てしない自由
しかし著者は観測隊。
ヘリコプターから積み下ろされる人数分の食料や機材、装備を下ろしては運び下ろしては運びをひたすら急ピッチでやる。ヘリコプターの爆音はすごいし爆風だし砂つぶては容赦なく襲いかかるし、こういうことも経験しなきゃならないんだろうな。
この本から得た知識は他に
南極大陸ではめったに緑色を見ない、ということ。ほんの少しのコケですら貴重で緑は眩しく感じたそう。逆に北極ではツンドラの大地がふかふかの花カーペットで覆われているそうだ。
また観測隊の食料は牛肉の塊が支給されるので肉ばかりになってしまうそう。水は、沢か湖まで水汲みに行くそうだ。
パフィンという鳥は着地が下手
北極から南極へ、南極から北極へ飛ぶ鳥がいるそう
感想→著者の「自分の中の衝動を抑えない」という誓いに何より感動した。この衝動を抑え込まないというおかげで著者は北極や南極に行けたしこの本も出た。