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ふたりのロッテ

ふたりのロッテ (岩波少年文庫)

ふたりのロッテ (岩波少年文庫)

小学生の頃に読み、今までずっと取っておいた本。
今読み返してみると、小学生の頃とはまた違った味わいがあった。

林間学校に南ドイツから参加するため、ロッテはバスから降り立った瞬間、目を見開いた。既に林間学校に到着していたウィーンの学校から参加のルイーゼもまた、新しい仲間のロッテの顔を見て驚き、見つめた。
二人は取り違えるほど、よく似ていたからだ。
二人は最初こそ、ルイーゼがロッテにいじわるして仲良くなれないが、二人は同じ部屋になり、次第に仲良くなっていく。こんなに似ているのでせっかくだから写真を撮ることにし、村に行きアイベルダウアーさんという写真家に写真を撮ってもらう。

そしてお互いの親のことを尋ねるが、ルイーゼは母のことを覚えてないが写真で見たことがあるといい、ロッテも父のことを知らないという。その流れで、二人は生まれた日にちも、生まれた場所も同じでロッテが母の写真を見せたら、ルイーゼの母と同じだということが判明する。 

もうすぐ10歳になる二人は、休暇の終わりまでにお互いの暮らし向きや様子を徹底的にたたきこみ、それぞれのうちへ帰ることにした。つまりルイーゼはロッテになって母のもとへ、ロッテはルイーゼになって父のもとへ。
困ったことがあれば手紙で相談という約束のもと、二人はそれぞれ旅立った。

このあとが面白い。二人はお互いの生活に慣れるのか、お互いの性格になりきれるのか。いつバレるのか。ルイーゼになりきるロッテには気が重いことがあった。父に新しい恋人ができそうなのだ。
これを邪魔するロッテ。最初にルイーゼが母にバレるところが一番印象に残っている。

9歳。二人ともよくこんな冒険したな、と思う。 でもやってみる価値は充分にある。この二人にしか出来ない冒険だと思った。後に劇団四季がこの演目を行ったみたいだが、見てみたいと思った。