一気に分かる池上彰の世界情勢2017

これまでの世界の歴史と、今起きている国際社会の問題とその背景が分かる本だった。

インプットしたこと
・得票数がヒラリー候補の方が多かったのに何故トランプ候補が当選したのか?という問いに対しては、アメリカはカリフォルニアやニューヨークなどの海岸沿いのグローバリズムのアメリカと、海外旅行なんてしたことがない、という人々がいる中西部、南部のアメリカとあり、同じアメリカといっても性格が違い、今回この中西部、南部でトランプさんを支持する人が多かった側面があると書かれてあった。

ニジェールとナイジェリアは元々同じ地域だったが北部と南部でそれぞれフランス、イギリスが植民地化した歴史。そこからのイスラム過激派への思想への発展する内情について。

・欧州でも自国第一主義の極右の政権がいくつか誕生するかもしれない。

イスラエルの首都エルサレムは国際的に首都とは認められてないため、多くの国が大使館をテルアビブに置いているが、トランプさんはエルサレムに大使館を置くと言っている。

パレスチナ等の難民は最初は難民キャンプといってテントの集まりだが、年月が経つにつれ次第に仮設住宅→一軒家や、アパートなどに変わっていく。

・トランプさんはiPhoneなどを製造するAppleに対しても工場を人件費の安い中国に置くのではなく、産業の空洞化を避けるためにも、自国アメリカに置いて、と促している。

・中国でも経済発展に伴い人件費はアップしている。現在、ベトナムやマレーシアなどに工場を移すなどしてこの問題を解決しているが、それも時間の問題、最後はバングラデシュ。
アフリカや中東には、まだその基盤が出来ていないため。

この本から自分なりに考えたこと
・2017年もそうだが世界各地の政局や様子を読みといて想定しても、未来は誰にも分からない。ただ、世界の国々の歴史と現在の様子、各国・各地域の思惑、各国の関係性を知っておくのは大事。