中国薬草ものがたり
- 作者: 繆文渭,石川鶴矢子
- 出版社/メーカー: 東方書店
- 発売日: 1992/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
インプットしたこと
・「細辛」という薬は、「食べるのが早い」「動作が早い」「仕事が早い」という若者が、よく薬を間違って与えてしまい、重大な影響を患者にもたらしたり、死なせてしまったりしたため、その若者の弟子を取った老人が「細心の注意を払う」ということから名付けた。
・かまどの土から黄土を取り出すと、「流産の予防」「血尿」「血便」に効く薬になりえるというお話(伏龍肝と呼ばれる)
・安息香のお話(貧しい若者が木を切って売ろうとしたら、木が夢に出てきて、木の皮を削り黄ばんだ油がどんな病気も治すから、それを売って生活すればいいと言ったのでそうすると、お金持ちになった話)
・氷片、龍頭樹脂、蛇気という、名前をいくつも持つ薬の話(弟子たちに蛇気を取ってこいと命じ、ひとりの弟子はそのために大蛇に丸呑みにされてしまう。弟子たちはその犠牲で蛇気という薬を手に入れたが、また取ってこいと命じられてしまう。たまたまあった龍脳の樹脂を持って帰って師匠を騙すと、そちらの薬の方が効き目が良かったという話)
51のお話、それぞれに今ではありえないとかツッコミを入れながら読んでいた。