ルネサンスの世渡り術

ルネサンスの世渡り術

ルネサンスの世渡り術

この本、面白かった。ジュンク堂の壁に何冊も飾られていたときから、気になっていた本だった。

この世渡り術、現代に通じるものも沢山ある。何より作者がとても楽しげに本書を書き上げた気がしてならない。

世界史好き、美術も面白いと思っている、フィレンツェもローマも実際に行ったことがある、今仕事で世渡りする必要が多少はある、というわたしからの視点で見てみると、成る程な~と思うことと、この人やこのエピソードが面白いな~と思うことがあった。
それから、作者が描く漫画チックな描写が好き。マニアックなところも。

第一章 公共事業コンペはニーズが命。

→この話は自分独自の視点で造形面で冒険した者より、より少ないブロンズで表現した者が大規模注文を手にした様子が書かれている。確かに同じ作品ならより少ないブロンズで見事な表現をする者に軍配があがる。

第二章 自己プロデュースを極める

→長生きしていたとみられるティツィアーノ。お金の話と長生きでそれを利用したのとサバをよんで年上に見せかけていたという。この章の冒頭の漫画のティツィアーノのタッチが好きだ。この時代、テレビはないはず、と突っ込みたくなる。

第三章 有利な舞台は自分で作る

→ティントレットの策、見事としかいえない。天井画の素描を募集し、それを見て天井画を任せる人物を選ぼうとしてたのに、素描は出さず、天井画を高速で完成させプレゼントしてしまった。そして、壁画も任されることに。強行突破にアッパレと言いたくなった。

第四章 独りよがりは失敗のもと

第五章 著作権侵害からの炎上商法
 
→この時代、著作権という認識はなく、模倣してもよい世界。ただし、作者は自分の印を書き入れたので、それで模倣かどうか分かっていた。しかし、この印までマネする奴がいた!
裁判になるが・・・。
模倣した方は、あの芸術家に裁判を起こさせるほどの人物として話題や注目を集めることに。

第六章 万能人の自己PR

→多芸多才と言われる、レオナルド・ダ・ビンチの就活の様子を書いた章。そのダ・ビンチでもフィレンツェで上手くいかず、ミラノ国のトップに仕えることにする。ここでは、成る程な、こうしたら就活は上手くいくかもな、と思わせる内容がたくさん載っている。ただし、才能がふんだんにあれば、だが。
わたしはこのレオナルド・ダ・ビンチ、とても賢く就活を良いように進めていくので会ってみたいと思ってしまった。
まずは相手の懐に入るため、相手の欲している能力があるとピンポイントで見せかける。そして、注目してもらうきっかけにする。(レオナルド・ダ・ビンチの場合は、当時軍事的な知識をかなり欲していたミラノ国のトップに対し、軍事的な知識があると見せかけた)
そして、おっ
と思ってもらった。
実際に面接の段になると、珍しい献上商品を持っていき、(レオナルド・ダ・ビンチの場合はバイオリンに似た馬の頭蓋骨をあしらった珍しいリュート)それで惹き付ける。すると、その楽器を演奏してくれという運びになる。
才能豊かなダ・ビンチの演奏は宮廷音楽家たちを驚かせ、まずは音楽家として宮廷に入り込むことになった。
どの時代でも、どの国でも、
いかにインパクトの強い面接にするか結構大事なんだと思えた。

第七章 根回しは相手を考えて

ミケランジェロダビデ像をどこに置くかで会議が開かれていたのが面白い。時はメディチ家が追放された直後で、この会議に作者のミケランジェロが呼ばれていない。

第八章 損失が損失を生むスパイラル

メディチ家メディチ銀行は2年毎にフィレンツェへ報告にいく義務がある。ブルージュ支店長ターニも例外ではない。しかし、この出張中に信頼していた部下、ポルティーニにブルージュ支店長の座を奪われてしまった!さて、どうなる?

第九章 モンスター注文主の対処法

→この冒頭の漫画を見てこの本の購入を決めた。
イザベラ妃は長い文章、細かい注文により分厚い絵の指示書を自ら依頼した画家に提示した。あまりにも細かすぎて画家の創造性を奪うほど。漫画では画家が、そこまで決めとんのやったら自分で描けや!と内心怒っているのが面白い。そしてやる気の無くした画家vs何としても絵を描かせたいイザベラ妃という構図も。

第十章 敵の敵を味方につける

→巨匠と呼ばれるミケランジェロでもラファエロという新人に嫉妬していたようだ。というのも、ラファエロは色彩が見事で知識人たちからチヤホヤされまくっていたからだ。彩色があまり得意ではないミケランジェロは自分の強みの素描に、独自手法で彩色をし、また得意とするセバスティアーノと手を組むことにした。これが大ウケ。このラファエロvsミケランジェロ+セバスティアーノが面白い。

第十一章 捨てる神あれば拾う神あり

→工夫に満ちて独創的な豪華なものを作っても納得しない君主もいる。しかし、その君主に連れられて行った先の王に、一旦ボツになった自分の試作品を見てもらえる機会がおとずれる。一目見て作品を気にいった王は、すぐに正式に作るよう、依頼した。

第十二章 お祭りには便乗すべし

メディチ家の家の印象を良くするために、家を買いそこに飾る絵を工夫し、皆が憧れる三博士に自らを重ね合わせて印象付けていくとは、やはりこの時代も印象が左右する面があったのね、と思ってしまう。

世界の新常識

じっくり、ゆっくり読んできた本。ついに完読した。世界の各都市の成り立ち、歴史、現在の様子が池上氏が訪れたときの経験も絡めて書いてある。
その様子が面白かった。下記、わたしが行ったことある都市についての感想と、池上氏や他の本からの知識で面白かったことや感想も含めて記載していく。


アジア

ソウル→板門店が気になる
台北→三回行ったが、確かに初めてなのに懐かしかった。美味しい料理と体がとろけるかのようなマッサージが良かった。北投温泉も雰囲気だけ味わった。

北京→1ヶ月暮らしたことがある。古きよき中国、というのを感じた。反日感情はあまり感じなかった。新聞新聞、と言いながら配るおじちゃんや胡同、天檀公園や胡宮など。

バリ島→神々の島。行ってみたい。

香港→行ったことがあるが、広東語と英語と中国語が混じる面白い町だった。

ホーチミン
シンガポール→如何にして今のような地位を築いたか、という経緯が面白い。

バンコク→本当は長い名前だそうだ。私も行ったことがあるが、黄色の旗がはためいているのが印象的。

ディンプー→ブータンにもいつか行ってみたい。
公用語は英語だが古くからゾンカ語で国民は民族衣装を着ている。一妻多夫もOK。

カトマンズ→行ったことがあるネパールの都市。インド側から入ったが、インド人の肌の色と雰囲気、ネパール人の肌の色の雰囲気が微妙に違っていた。

ニューデリー→インド。行ったことがあるが、信号などなく、無法のように猛スピードで車が行き交う。雑多な雰囲気だった。わたしの初海外はインドでこの町だった。デリーとニューデリーは繋がっていることもこのとき初めて知った。

中東

ドバイ→空港のみ訪れたことがある。気候はじとっとしていた。日本で真珠の養殖が盛んになるまではこの町が真珠の産地として栄えてたらしい。

テヘラン→イラン。バザールかスークかでアラブかペルシャか分かるらしい。

ベイルート
カイロ


ヨーロッパ・北アフリカ
モスクワ
ニコシアキプロス北キプロスキプロスに分断されてるらしいが、他の本で行き来はしやすいと噂が。

サンクトペテルブルク→世界史で何度か名前が変わった町だと習った。

イスタンブール→行ってみたい町の1つ。ヨーロッパ文化とアジアの文化が交わり面白そう。

ヘルシンキ
アテネ
ブダペスト
ドブロブニク
ウィーン→行ってみたい都市の1つ。クラシック音楽を趣味で演奏しているので、その文化に触れてみたい。

プラハ
ベルリン
ローマ→行ったことがある。広場と、アイスの美味しさが印象的。

バチカン→行ったことがある。天井画に圧倒。イタリアとの間にそびえる壁も高くてすごい。

コペンハーゲンデンマーク。ヒュッゲの本からより詳しくこの国のことを知れた。

ミュンヘンBMWはここか。
チューリヒ
アムステルダム→行ったことがある。アムステルダム一日観光ツアーに応募した。風車と平坦な町並みが印象的。海抜が低く、埋め立てて作ってきたというのが伺える。チーズ農家のチーズ、チューリップ柄のチョコが本当に美味。

ブリュッセル
パリ
ロンドン
マラケシュ→今年、行ってきた。モロッコ。かつては公開処刑場だったこの広場は、現在はアラビアンナイトのような世界を楽しめる。日本でいうところの、蚤の市、フリーマーケット、ガラクタ市の大規模版みたいな感じ。不思議なものが沢山売られている。値はついておらず、店のおじさんと交渉して買う。蛇使いや大道芸人、音楽や太鼓を鳴らす人、とにかく賑やかだ。

レイキャビクアイスランド。行ってみたいところの1つ。大自然あふれるワイルドな見所がたくさん。ブルーラグーンの温泉に入りたいし、プレートがぶつかる場所にも行きたいし間欠泉も見たい。詳しくはこのブログで書いた「アイスランド」という漫画でも。

アメリカ大陸

サンパウロ
ニューヨーク→行ってみたい場所の1つ。東京よりも最先端で洗練されているときくので。

ハバナキューバクラシックカーを大事に使ってきたのと、修理の文化が根付いている。アメリカと国交が無かったが2015年に回復。

ラスベガス→池上氏の体験談が面白い。ホテルの部屋サービス、ドリンク等高くて仕方がないがカジノへ行くとドリンクは無料で振る舞われるそうで、どこを通っても必ずカジノはいくように設計されているらしい。そして池上氏もスロットで当たったそうだ。

サンフランシスコ
バンクーバーバンクーバーの近くのヴィクトリアに行ったが、確かにこの本にあるように白人より中国系の人が多かった。香港の人が返還される前に英国の国籍を取得しようとしたが拒否され、かわりにイギリス連邦のカナダ国籍を取得したようだ。

ホノルル→ハワイ。ハワイも行ってみたい。
天皇家ハワイ王国の娘が結婚しようとしてたとはこの本で初めて知った。

片づけの心理法則

人生を思い通りに操る 片づけの心理法則

人生を思い通りに操る 片づけの心理法則

人生を思い通りに操る片づけの心理法則
DaiGoさんの本はいつも不思議とスラスラ読めちゃう。そして、日々の生活にすぐに取り入れることができる。そこがいいとこだ。
しかし2回読むことはあまりない。1回で満足してしまうのだ。今回はこのblogを書くために、もう一度読み直してみることにした。

この本を買ったのは数ヵ月前。生活に飽き飽きしていて、何か刺激を求めて昼休みに近くの書店に立ち寄ったときに見つけた。


さて、片づけの目的は自分の人生で成し遂げたいこと、やりたいことに時間と体力を使うため最大限に環境を整えることだ。
そのためには、まず、理想の一年とか理想の一日を考えて、そこに登場するもののみ絞りこんで、利用する。
捨てるには惜しいイイモノは、それを欲しがっている人にあげて自分のはもっとイイモノに置き換えていく。また3つまでなら選びやすいので迷う時間を短縮できる、といった内容が書いてあった。
わたしも、理想の一日と一年を考えてみた。
そして、モノを絞りこんだ。

化粧品の類いは化粧水も乳液も日焼け止めなども基本一種類。メイクコーナーを作ってメイクBOXに何もかも入れたのでそこに行くとメイクするのみ。しかも下地もファンデーションもチークも一種類なので選択する余地はない。時間の効率化だ。
また、仕事用ヒール靴も3足しか持っていないのでヘビーローテーションだ。バッグも二種類のみ。下着も服もタンスやクローゼットに入るのみで、パッと見渡せる。いちいち迷う必要なし。これは使える。
さて、困るのは手芸用品や文房具、本だ。わたしはこれらを溜め込むくせがあり、本箱チャレンジ(家にある本を読み尽くすまで他の本を買わない)などのチャレンジはしてみるが、上手くいかない。やっぱり書店に行き、本を買ってしまう。
しかし、予定を少しイイモノに変えるというのは出来た気がする。
気の進まない飲み会のお誘いは断り、自分にとって有意義な時間に変更していく、という方法だ。
これにより、友達との旅行に変更したり、前から興味のあった英会話レッスンの見学に行けたり、ピアノサークルの見学に行けたりした。スケジュールも自分のしたいほうにもっていく、というのはなかなか良い。

また、DaiGoさんのように、その場所ではこれをする、と決めておくのは良いことだ。部屋に入って机と椅子のみ置いてあったら、あなたは、まず椅子に座るだろう、といった環境づくりのことだ。DaiGoさんは仕事場は読書と配信しかしないと決めており、それらに関係ないものは一切その部屋には置いてないそう。
わたしはここまで出来てはいないが、ピアノを弾くのは平日午後7時~8時、本を読むのは通勤電車の中で過ごす時間とお風呂のとき、資格などの勉強は近くの適度に賑やかなカフェでやる、と緩やかには決めている。

ポイント
→それに取り掛かれる手順を少しでも減らすこと
→自分が何をしているときが一番楽しいかを考える

また、要らないものから選んでいくのは非効率。行きたいイタリアンレストランがあるとして、行きたくない場所から×をつけていくということはしないだろう、でも片づけの場面では結構な人がこの方法をしている、とある。確かにわたしも、要らないものから選んで捨てていた。

また、所有効果も厄介者だ。私も経験があるが、1回でも自分のモノにすると価値あるものに見えてくるそうだ。以前、社会人サークルでフリマを開くことになったが、知り合いがわたしのものには安値をどんどん付けて勝手に売っていくのを目の当たりにしてモヤッとしたことがあった。自分のものではないから安く値をつけられるらしい。

さて、捨てられない人はどうしたらよいのか。この七つの思考で考える。

・一旦捨てたとして、これを買い直すか?
 →わたしはある漫画にハマっていたことがあり、その本を擦りきれるまで毎日読んだ。ボロボロになったので三回~四回は買いかえた。買い直すということは気に入っていた、ということになる

・長期旅行に持って行きたいものか?
 →一番長期で旅行したのは1ヶ月、2週間、10日間、だ。いずれも海外。そのときに必ず持っていったものは、携帯やスマホかな。確かにこれは捨てないな。

・誰かが買ってくれるとしたら売るか
 →本はよく売る。ただし、昔から売らないで自 分で持っておく、と決めている本もある。

・あの日に戻れたとして、やはりこれを買うか
 →服とか化粧品とかはこだわりが無いので買うとはいえない。本でもその時その時により読みたいものは違うので買うといえない。やはりこれを買う、といったものは、実はそんなに無いかもしれない。

・お金が無限にあったら、本当にこれを買うか
 →本の中には必ず買う、というものがある。

・これを何回我慢すれば、ほしいモノが買えるか
 →わたしの場合、モノよりも経験や勉強、旅行、交際費としてお金を使う

・3年、5年、10年経っても必要か
 →そう思う本は必ず残す。

この七つの質問でモノを手に取ったときに本当に必要なものかどうか分かる。

習慣付けも効果的だ。
・ワンイン、ツーアウト
→わたしの場合、一日ワン以上アウトを続けていた。ワンインするときは大抵買い替えなので問題なし。ただし、本以外。

・一日一与
→誰かに毎日なにかをあげてしまうこと。これは出来てない。お土産などは配るが、一日一与は難しい

・5秒以内に戻せる
→うーん、これも微妙。かなり出来てはきたけど。

・6割収納
→メイク、ファッション関係は出来ている。問題は小物と本

・数量限定
→メイク、ファッション関係は出来ている。問題は小物と本

・写真暗示
→片付いた状態を写真に撮って部屋に飾っておく方法だそうだ。やったことない。

・自然に片づく小技の活用
→散らかりやすい場所に石鹸の香りを漂わせておくと散らかりにくくなるそう。やったことない。


DaiGoさんは、それから
片づけの方法として

デスク
カバン
クローゼット
収納
二度と散らからない買い替え のコツ
を紹介している。

このあたりもなかなか面白く、取り入れようというものばかりだった。

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

ジュンク堂で平積みにしてあった本。この本、わたしの「本箱チャレンジ」を打ち破った本でもある。
つい本屋に立ち寄ったわたしは、この本含め三冊買ってしまった。

中身は、今後10年の職業の見通しだ。AIに仕事を奪われると考えるか、AIに仕事をさせて自分は好きに生きようと考えるかで変わってくるともある。既にパディドックという漫画で表現されているが、ロボットに手が生えたら、一気にAIに仕事が移るだろう。
AIで介護や補助の仕事もやり、人間がやるべき本質的な仕事に集中できるという見通しもある。

これからは労働者=経営者になろう。

著者の落合さんは会社勤めの難点は、何かを生み出しても個人ではなく会社に帰属する権利になると言っている。確かに制作、発明したものは個人ではなく会社の権利になる。
もう一人の著者、堀江さんは、会社勤めという立場を利用するなら、それはそれでメリットとある。

くら寿司の半人力、半機械がこれから最適解ということだ。
また、日本の就活はイカれているとしている。同時期に一斉にやるということ、根性論がまかり通るということ、写経のようにエントリーシートを書きまくるということ、無意味だ。大企業に入り出世していくのが王道とされているのも、おかしい。

そのあとに、色々な職業が載っており、どうなるか予測されている。
事務員や管理職、銀行といった業務は全てAI化されていくだろう。
これを契機ととるか脅威ととるかで、その後の人生の生き方も変わるだろう。
なかなか、面白い見方をする本だと思った。
サッカーの本田圭佑のようにプレイヤーとして活躍しつつオーナーもやり会社も経営し、というのは逃げでなく自分の人生に挑戦しているお手本だということも書かれてあった。

さて、自分はどうか。

社会人として必要な経済と政治のことが5時間で学べる

新刊として立て掛けてあった本。池上彰氏の本は小学生から読んでいるため、この人の本で超最新で面白そうなものは立ち読みして、買うか決めている。

わたしは、どちらかというと国際的なことの方が好きだが、経済と政治、中学校や高校の頃の社会や公民を思い出すのと、現在はどうなっているのか、という興味から、この本は買うことにしてみた。

5時間で読めるとあるし。

5時間では読めなかったが、スラスラと分かりやすくは読めた。中学・高校の頃から変わっていないことと、大きく変わっていたこととあった。

まずは、経済の面から。
お金は、なぜお金なのか。皆がお金と認識しているからお金。最初は金の引換証で実際に金も持ち運びされていたが、次第に引換証のみでコトが済むようになる。金庫に金を預かっている人は、ならばこの預かってる間は自由にこの金の権利を使っていいだろうと考え、運用しはじめる。
今の銀行の仕組みの元だ。

この話を、先の「日本列島から日本人が消える日」という本からも学んだし、他の経済の本からも学んだ。同じことが違う筆者により違う視点から書かれていても、根本が同じだとより理解が深まる。

池上彰のこの本の、「経済」という章を読んでいるとどんどん暗い気持ちになった。借金がもう国としてどうにもならないような状況だということがよく分かった。国債や通貨、バブルの話、年金の話、日銀の話、円安と円高の話、アメリカ経済に遠慮してコトが起こっている話、EUやTPPの話、どれも知らないとマズイ話ばかりだった。名前は知っていても仕組みや、それが起こったプロセス、歴史なども知ることが大事だ。

「政治」の章は国会議事堂の庭の銅像の話や国会議員参議院衆議院、総理の仕事、官房長官とは、事務次官政務次官、選挙の仕組みなどなど、中学校や高校で習った「公民」そのもので懐かしい気持ちになった。
変わったことは、選挙の期日前投票が出来るようになり、以前の煩雑な不在者投票とは違うこと、中選挙区制から小選挙区制へ、選挙権が18歳からになったこと、など。
初めて知ったことは選挙の運動員へ払われている謝礼のようなものは金額が決められていること、選挙違反したらどうなるか、わざと中心の運動員が選挙違反して寝返りしても罰せられないことなど、沢山のこともこの本で初めて知った。

あとは日本国憲法について。前文を改めて原文と池上彰氏の現代語訳から読んだ。
中国では憲法言論の自由が認められているのに、実際は中国共産党の批判をしたら捕まるという実際の憲法とは違うことも起こってるということも初めて知った。

日本列島から日本人が消える日

日本列島から日本人が消える日

日本列島から日本人が消える日

世界史と日本史、それに地理が大好きで、それを楽しく勉強していたわたしにとっては、それらを裏から見たり、ひっくり返して見たような興味深い本だった。
ノンフィクションでもフィクションでも面白いし、陰謀論など、そういうのが好きでも面白いと思う。

読後感はまあまあ。でも続きが気になり、一気に読んでしまった。
明治維新のはじまりから、真珠湾攻撃した段とかかなり気になった。そして昔から気になっていたことが書かれていた。小学校で習った大陸移動説や猿から人へ進化したという話も気になっていたがこの本が真実でも面白いと感じる。

わたしが幼稚園児の頃に疑問に思ったこと

1、どうしてお守りがそんなに大事なのか。
(幼稚園児ながら、ただの紙の入った袋としか思えなかった。)
2、神社も何故大事なのか
3、どうして縛りのキツそうな小学校へ行かないといけないと決まっているのか
4、みんな仲良くしましょうと大人は言うのに、何故戦争が起こっているのか
(国旗本を見てたら、今はどこの国とどこの国が戦争=ケンカしてるか周りが教えてくれた。また、国旗としては載ってなく小さく描かれてる台湾や北朝鮮も気になっていた。 )

5、地球が国境で仕切られているのは何故か。動物や鳥は自由に行き来できるが、人間は行けなさそうなのは何故か
6、国がこんなにあるのは何故か

↑母に聞いてもあまり答えてくれなかった。こんな疑問を持つのは、わたしが当時から「世界の国旗」に強く興味をもち、その様子を見た大人が色々教えてくれたから。

時間についても不思議だ。わたしがもし地球サイズまで大きくなれば日付はいつになるのか?日本からアメリカへ行くのは何時間、という概念は消えないか。

最近ここ数年で疑問に思っていることも、この本で一種の解は示してくれたと思う。ただ、あれ?と思うことも多々あった。

もう一度、世界史の本と、それから途中まで読んで積ん読されている古事記の本を読もうかと思う。

物語のある絶景

いますぐ行きたくなる 物語のある絶景

いますぐ行きたくなる 物語のある絶景

何個か行ったところのある場所が載ってあった。

例えば、東尋坊
この本では自殺を止めるため、日々奮闘している元警察署の男性の物語だった。思い詰めた表情の女性に話しかけ、餅をふるまう。
定年前、配属されてきた直後3週間で10人もの人が身を投げた。何とか出来ないかと定年後に自殺の見回りを始めたそう。
元気のない思い詰めた人に声をかけ、話を聞き、餅をふるまう。


東尋坊は私も行ったことがある。自殺の名所とは知らずに。純粋に観光として。
しかし切り立った断崖絶壁は、歩いていても海に落ちないかヒヤヒヤした。しかし絶景でもあった。
この地に、色々な物語がある。

行ったことはないが、長崎県端島、通称軍艦島のお話も興味深かった。軍艦島の存在は2008年頃に知り色々調べていた。当時は近くの漁師さんに頼んで大金を渡し、こっそり上陸しないかぎり入れない、立ち入り禁止の島だった。それが今は世界遺産になり観光地になっている。
この本では、その軍艦島での暮らし、狭い島にマンションが密集、5000人以上が住んでいた。しかし島の人々は皆仲が良く、知らない人はおらず、家に鍵をかけることもなく、近所で助け合うのが当たり前の世界。大人が宴会を始めると子どもは隣の家に行く。笑顔溢れる島だったそうだ。1974年に閉山し無人化した。

また、行ってみたい場所もあった。
一つは、北海道星野リゾート トマム。早朝の雲海テラスの写真と共に、
「寝坊をこれほど後悔する場所は他にない」
とキャッチフレーズ。

もう一つは前から行きたいと思っているが、東京都の青ヶ島。かつて楽園と呼ばれていたが1785年に大噴火。380人のうち160人が亡くなった。残りは八丈島へ避難したが、当時の八丈島は貧しく助ける余裕がなかった。住民たちは何とか帰ろうとするが、3回に2回遭難させたという黒潮の流れは帰島に挑戦する人材を次々に失う。
(この海域は荒れていることが多く、船をなかなか出せない。一週間に一回というときも。画像を見たことあるが、あおがしま丸という船内の様子をみると、まだ平穏なときですら、船は揺れに揺れ、慣れていない人はエチケット袋が欠かせない様子)
そして、八丈島生活も30年を越え、あきらめムードが漂う中、佐々木次郎太夫が表れ、人々を説得し綿密に計画を練り、ついに青ヶ島に帰還した。

二重カルデラを持つ青ヶ島。今も船が出るか出ないか分からない黒潮の急な流れ、ヘリだって八丈島から数人しか乗れなくていつ欠航になるか分からない。こんな有人島なのに人を寄せ付けない面をもつ島だから、行ってみたくなるのかもしれない。